お知らせ

親孝行

2020年08月21日

住職より

 

 

檀家さんのお宅にお邪魔してお勤めさせていただいたあと、お茶を頂きながら色んなお話しをしますが、先日「お寺さんの考える親孝行ってどんな感じですか?」と質問されました。その方は、父親に対して何も聞かないまま、またこれといった親孝行もしないままにお父様が早くに亡くなられ後悔しているのでお墓参りもマメに行き、毎日仏壇の前でお勤めしてるがそれで良いのかどうか悩んでおられました。

お墓参りや仏壇の前でこころを落ち着かせ故人さんとお話しするといろいろなことが見えてきたり、昔のことを思い出したりすると思います。子どもの頃うるさいな〜と思ってた事も、落ち着いて考えたら自分の事を心配してくれて言ってくれてたんかな、と気づいたりする事もあるかと思います。お父さんはそう言う気持ちで言ってくれてたんやね、と気づくことも親孝行のひとつではないですか?とお伝えしました。

私も今になって先代住職が言っていた言葉の意味がわかる時が多々あります。墓前で手を合わせながらそんな事を想っていると「やっとわかったんか、まだまだ未熟やな」と微笑んで見守ってくれている気がします。